イタリア カプリ島 青の洞窟 Grotta Azzurra
イタリアはナポリのちょっと南、ソレントの岬の沖にあるカプリ島の西北部にある青の洞窟。
Ver mapa más grande
イタリア語で"Grotta Azzurra グロッタ・アッズーラ"
ガイドブックやネットで検索するとナポリやソレントからフェリーで小一時間(高速艇で30分弱)、カプリの港からさらに船に乗って洞窟入り口へ、洞窟に入るのに小船に移り乗って待つこと1時間などと書いてあって船に弱い私は少しおびえていた。何せ最後の船は7年位前にいやいや乗った隅田川の屋形船。納涼祭かなんかだったかな。お酒を飲んでも(酒に)酔えなかったし、酔わないようにと緊張し続けかなり疲れた覚えがある。
余談はさておき、高速艇に乗って、港から船を乗り継いでいくのは一番早いが一番高い方法。しかしフェリーは日に3本しかない。1時間のフェリーは怖いがふところもさびしいので帰りは高速艇を利用することを覚悟で、滞在中のソレントから朝9時半のフェリーで出航した。
2009年6月現在
フェリー 9.8ユーロ
高速艇 14.8ユーロ
Capri.net(http://www.capri.net/en/ship-timetable)
カプリ島へのフェリー、高速艇のスケジュールはここで調べる。出航元を選んでサーチするとリストが表示されるので便利。(英語を選んでいてもイタリア語で出てくるのがたまにキズ)

波がある日は入洞できないとか。洞窟の入り口が...
水面から1メートルくらいしかないというからそれも納得。前日はかなり雨が降ったので、小船が出るかどうかも不安だったが、フェリーには乗ってしまった。
ソレントの港から離れて10分もしないうちにカプリ島が見えてきた。かなり近い。地図をまともに見ればわかることではあったが、計画性が無いためと船に疎いために情報を鵜呑みにしていた。か、ただ勘違いしていた。20分するとカプリは目の前まで来ていて港さえうっすらと見えた。一時間近くかかると書いてあったのはきっとナポリからだったのだろう。30分でカプリに着いた。なんだ、高速船なんかに倍近く払って乗らなくて良かった。
船酔いも無く、快挙である。もしかして気づかぬうちに船酔いを克服したのだろうか。
カプリの町は東西に広がる島の真ん中を切り抜いたように広がっているが、切り立った崖の上にも家が点在していて、いかにも避暑地、別荘地という風景。

港には"Grotta Azzurra"の看板を上げた桟橋あり、オープンカー(幌屋根付き)のタクシーあり。
それを無視して、バス停を探し列に並ぶ。偶然スペイン人のカップルと出会い待っていたバス停が正しいこと、そこから"アナカプリAnacapri"という町へ行って、さらにバスを乗り換えて青の洞窟へたどり着くことなどを教えてくれた。彼らは行き先が決まってないようだったが、私が青の洞窟にしか興味が無いことに気づくと彼らもその気になったらしく、結局同じバスで青の洞窟を目指すことになった。
が、停車していたバスは何も言わず、列を作った私ら観光客を置いて空で出発してしまい、その後、約一時間バスを待つこととなった。中には待ちきれずに隣に泊まっていたオープンカーのタクシーで行ってしまう家族もいたが、辛抱してバスを待った。
バス料金
Marina Grande - Anacapri :1.4ユーロ
バスに乗ること15分。急で狭い道をどんどん登って行った。道路にはみ出た門柱ぎりぎりに走り、塀からはみ出したレモンの木の枝なんかばさばさと掻き分けて行く。

<バスからの眺め 指入り・・・>
着いたAnacapriは典型的な観光地。観光案内所、土産物屋、遊歩道には特産品の店やブランド店が立ち並ぶ。ある土産物店のトイレに入ったら、日本語を含め各国の言葉で「トイレットペーパーは便器に流さないようにお願いします。」との張り紙があった。
バスターミナルに向かいGrotta Azzurra行きのバスに乗る。今度は洞窟に向けて降りていくのみ。さらに急な蛇行した道を行く。Anacapriに近い辺りは民家が多いがさらに下るにつれて別荘のような家が増える。ここに一軒買って、日本人に貸して荒稼ぎするか、なんてアホなことを考えながら、深い群青色の海を眺めてほくそ笑むのだ。
バス料金
Anacapri - Grotta Azzurra :1.4ユーロ
バスに揺られて15分。

バス停から細い階段が洞窟の入り口まで続いている。
そして私たちを待っているのは小船部隊。
写真に見える大きめの人がたくさん乗っている船は、先ほど私が降り立ったMarina Grande港からやってきた船部隊。それから小船(4人まで)に分乗するのだ。後でわかったが、ここに見えるでかい船の少なくとも2艘は団体日本人観光客だった。船で待つっちゅうのはこういうことだったのだとそのとき気が付いた。

小船には船頭が一人、船の前と後ろに客を2人ずつ計4人乗せ、洞窟に入る前に他の船に近づいて行く。そこで私たちは船代と洞窟入場料を払う。
青の洞窟 船代+入場料
10.5ユーロ(2009年6月)。

目の前の海は深い深い群青色で、一見透き通っているんだかもわからないが、良く見ると船底やオールの先まではっきりと見える。私が見ているこの群青の海は海底の色なのかも知れないと思いながら見ていると海に吸い込まれそうになった。
他の小船に乗っている観光客を真似て、船底に寝そべるように頭を下げる。船頭は入り口に近づくと崖から洞窟内部へと取り付けてある鎖をつかみ一気に中へすべり込んでいく。
こんなふうに・・・

その姿を見て驚き喜んでいると、闇に包まれ、そして、それまで見たことも無いような「青」が目に飛び込んできた。それが、自然の色だということが到底信じられなかった。
群青の海を通って反射した太陽光が洞窟の中で幻想的に青く輝いていた。

揺れる小船で写真を撮ったが、ピントを合わせるのも楽ではない。デジカメの画面ばかり見ているのももったいないのでしばしカメラを忘れてみたり。
それでもあった、お気に入りの一枚!

うちに帰ってパソコンに落として見て、
神様ありがとう!
と思った。
別に撮れていなくてもあの風景は忘れられるものではないけれど。
改めてありがとう。
この写真を見て思い出したのが、大好きだったフランス映画(内容はうろ覚えだが、もう一度見たい映画)ジュネ&キャロの「ロスト・チルドレン The City of Lost Children/ La Cité des Enfants Perdus」。映画を思い出したというより、ポスターを思い出したといったほうが正しい。調べてみるとそうでもないけどね。
洞窟の中にいるのはたった数分。
あっという間に夢の時間は終わるが、世界のどんなアナザー・カルチャーに触れるよりも楽しく気分のいい空間に居れて幸せだった。
古代ローマ人はこれを発見したとき何を感じただろうか。息を呑むような美しい光景を目にした時、きっといつの時代だろうと幸せを感じるに違いない。
小船を降りるとき船頭の兄ちゃんが妙な言葉をかけてきた。しかし意味がわからなかったので愛想笑いをして降りた。そして気づいた。彼は「チップ」と日本語で言っていたのだ。団体旅行ならツアコンさんからチップをせびられるからなどと情報をくれて意味もわかったのだろうが、いきなり「チップ」といわれてもね。英語やイタリア語で言われたほうが意味がわかったってもんだ。ガイドブックやインターネットにも船頭がチップをせびると書いてあったことは後から思い出した。
すまん、兄ちゃん。
目的を終えたら後は戻るだけ。もう十分幸せな気分になったので、他を見る欲もでず。またバスを待ってAnacapriへ。そしてバスを乗り換えMarina Grande港へ。
バス料金
1.4ユーロ×2 計2.8ユーロ
バスの時刻表があってないようなものは万国共通。でも、あの「青」を見てしまえばそんな事はとっても小さなことなのだと思えてしまう。
しかし、現世にもどって港について高速艇ではなくフェリーに間に合うかもと思い切符売り場に走ってしまう私であった。
かくして、13時40分のソレント行きのフェリーに間に合い「青の洞窟」弾丸ツアーを実現してしまいさらに満足。
フェリー料金
9.8ユーロ

<フェリー甲板よりカプリ島全望>
さよなら、カプリ。
<ソレントからカプリ島 青の洞窟観光>
公共交通手段利用、たぶん最低料金にして最短(在島時間)弾丸ツアー
(ただしカプリ島のほかの場所は何も見れません。また、準観光シーズンであったことで洞窟へ入るまでそう時間がかからなかったことで帰りのフェリーに間に合ったと思うので、参考程度にしてください。また、時間には乗り物の待ち時間は含まれていません。)
9.8ユーロ Sorrento→カプリ島 9:30 Caremar社フェリー 乗船時間30分
1.4ユーロ Marina Grande港→Anacapri 15分
1.4ユーロ Anacapri→Grotta Azzurra(青の洞窟) 15分
10.5ユーロ 青の洞窟 船代+入場料 待ち時間合わせて20分(洞窟内は数分)
1.4ユーロ Grotta Azzurra(青の洞窟)→Anacapri 15分
1.4ユーロ Anacapri→Marina Grande港 15分
9.8ユーロ カプリ島→Sorrento 13:40 Caremar社フェリー 乗船時間30分
計 35.7ユーロ(島内のみ、16.1ユーロ)
弾丸でもいいから、また行きたい。


コメント[3]
凄く綺麗ですね。TVで見たことあります。
実際に見るとTVで見たのより遥かに神秘的なんでしょうねぇ~。
行ってみたいなぁ~。
Posted by T.ADACHI at 2009年6月23日 15:08 | 返信
T.ADACHIさま
コメントありがとうございます。うれしぃ!
実際に見ると頭に残るイメージがまったく違います。
これは見るべきと断言できます!
Posted by FU at 2009年6月24日 18:07 | 返信
もう一度私に神様がチャンスをくれないかなー。
やはりすごい素敵ですなー。そんなに青いとは!!!
また写すのかうまいなー。
まじで行きたくなりました!
Posted by ぐりこ at 2009年6月25日 00:13 | 返信
コメントする